教育時報社

TOP特定商取引法に基づく表記プライバシーポリシーお問合せ

≪2026 私立中高合格のポイント≫

金蘭千里中学校・高等学校

“得意”が活かせる多彩な入試方式
3科目入試【前期A3】を導入

 
きょういく時報」25.12.8号掲載>




 多様性の時代に調和しながら、個別性、自律性、社会性を磨く教育を推進する金蘭千里は、2025年に創立60周年を迎えました。

 本校は創立以来、毎朝の20分テスト(凝縮版定期テスト)や1クラス約30人制を生かした個別対応を実践してきました。

 また、2024年度には、AIを活用したアダプティブラーニングを導入し、個々に寄り添う学びに役立てています。

 今春は、高校1・2年生を対象に放課後の「探究部」活動もスタートしました。

 「探究部」は、教員が自身の得意分野で“研究室”を開き、ゼミ形式で運営するもので、初年度は素粒子や環境DNAなど多彩な24講座が開講されました。対象学年のほぼ5割の生徒が参加しており、成果発表の機会も設けています。

 キャリア教育も充実し、一人ひとりの進路希望を全力で応援しています。今春は医学部医学科の合格者が46名となりましたが、年によっては阪大への合格者が多数にのぼったこともありました。

 本校は中高6年間の完全一貫教育です。中学入試は、受験生の皆さんがそれぞれの“得意”や日程に合わせて選択できる多彩な入試方式を用意しています。

 従来の1科・2科・4科入試、英語入試、適性入試、帰国生入試に加え、2026年度は新たに3科型の「前期A3(国算理)入試」を導入し、入試区分は9パターンとなります。


出願は12月15日(月)スタート


 2026年度の入試日程も、前年度と同様、前期・中期・後期の流れになります。

 初日の1月17日(土)、午前に前期A4・前期A3・E入試を実施します。

 「前期A4(4科)入試」は、全員に国・算・理・社の4科を受験していただいた上で、得意科目が活かせる“アラカルト方式”による合否判定を行います。①4科合計点、②(国+算+理)×1.2、③(国+算+社)×1.2の3パターンの中から最高得点を採用します。

 「前期A3(国算理)入試」は、全員に国・算・理の3科を受験いただき、(国+算+理)×1.2の得点を用い、A4と同一基準で合否判定します。

 「前期E(英語)入試」は、国・算・英の3科型で、英語はリスニングを含む70分・120点としています。なお前期日程の国・算はいずれも同一問題です。

 1月17日(土)の夕方には、中期B・J・M入試を実施します。

 16時45分から、国・算による「中期B(2科)入試」、17時15分からは国語のみの「中期J(国語)入試」と、算数のみの「中期M(算数)入試」。

 いずれも算・国は同一問題ですが、合格基準は、2科型の中期B、国語1科型の中期J、算数1科型の中期Mで別個に定めます。

 2日目の1月18日(日)は、午前に後期C・T・R入試を実施します。

 「後期C(2科)入試」は国・算、「後期T(適性)入試」は、言語能力、数的能力に関する各60分の適性検査を入試科目としています。

 「後期T(適性)入試」は、当日提出いただくエントリーシートを含めた総合判定となります。

 「後期R(帰国生)入試」も言語能力・数的能力に関する適性検査とエントリーシートによる総合判定です。エントリーシートは後期Tと異なる内容で、面接は行いません。積極的に自己アピールすることで、逆転できる場合もあるかもしれません。

 受験資格は、小学校の6年間で合計1年以上の海外在住、もしくは5~6年生の時に半年以上の海外在住など比較的緩やかな設定となっています。

 出願期間は全日程12月15日(月)から1月13日(火)まで、インターネット受付となります。

 合格発表は試験翌日、インターネットで行い、郵送・掲示はいたしません。入学手続きのために来校いただくこともございません。

 日程別の難易度では、前期Aが最も取り組みやすいと思います。中期、後期へと少しずつ難易度がアップしていく印象もありますが、中期や後期で復活合格を果たす受験生が毎年おられます。

 本校のオープン模試には毎秋、多くの小学6年生が参加してくれています。また、本校のホームページに数年分の過去問をアップしていますので、ぜひダウンロードして取り組んでおいてほしいと思います。


各教科の出題傾向とアドバイス


 2026年度入試の出題傾向も、例年とほぼ変わりありません。前年度の入試分析を踏まえ、各教科の出題傾向とアドバイスを述べておきましょう。



 国語は、前期入試のみ記述問題を出題します。

 前期A・E入試では例年、実用的文章に関する問題も出題しており、今年度は電車の運休を告知するチラシを題材にした問題が出題されました。

 また、前期B入試には短文読解の問題を加えています。

 中期・後期入試は択一式で、漢字の読み書きは出題しますが、記述問題はありません。

 後期入試では例年、聴き取り問題も出題しています。

 今春の入試でも、全般的によく勉強している様子がうかがわれましたが、語彙力や表現力には不十分なところもあるように感じます。日頃から様々なジャンルの文章に触れる中で、辞書を引きつつ意味をよく考えながら読み進める取り組みなども有効といえるでしょう。

 また、文章を書く際には、主語と述語、修飾する言葉と修飾される言葉との対応などにも気を配りたいものです。

 さらに、漢字は“見て覚える”のではなく、何度もノートに“書いて覚える”こと。同じ読み方の言葉の使い分けも大切です。一つひとつの文字を雑に書かない、など日頃から意識できればと思います。



 算数は、代表的な受験算数の問題から幅広く出題します。

 第1問は特に受験生が安心して取りかかれるように、計算や単純なパターン問題で構成しています。

 各大問は最初の設問が取り組みやすく、それらを落とさないことも合格のポイントといえます。

 今春の入試では、ルールに関する問題(前期A・E)や流水算の問題(中期B・M)など、設定の複雑な問題で正答率の低さが目につきました。

 また、前期では一部、記述を要する問題も出題されています。考え方や用語の使い方、説明の仕方など、対応できるようにしておくとよいでしょう。



 理科は、基本的な知識だけでなく、実験や観察事実をもとに科学的に思考し、答えを導きだせるかどうかを見る問題を心がけています。

 今春も例年通り、小学校で学習する内容に、日常経験する様々な出来事を加え、物理・化学・生物・地学の4つの分野から均等に出題しました。

 試験時間30分の時間配分を考えて、手のつけやすいものから取り組むように、解く順番まで考えるとさらに高得点が見込めると思います。



 社会は、地歴公の3分野がほぼ同配点になるように出題します。

 基本的な問題を中心に、今後の学習に必要な知識が身についているかどうか確認しました。

 小学校での授業をおろそかにせず、教科書に載っている表やグラフなどの細かいところまで気を配りながら学習した人が高得点できるような問題だったと思います。

 地理的分野では、例えば農産物の収穫ランキングなども、都道府県名だけでなく地図上の位置を併せてチェックしておくとよいでしょう。



 英語は、英検3級レベルの出題となっています。

 今春は全体的によくできていましたが、「文法に関する問題」と「並べ替え問題」は正答率がやや低かったようです。

 また、リスニング問題は前年度に比べて正答率が若干ダウンしました。具体的な数値や日付、時刻などの情報については、聴き取りと並行して、こまめにメモを取るようにしましょう。

 答案の中には、折角聞き取れたのに単語の綴りを間違えたために失点につながったケースもあったようです。日常生活で使うような英単語は特に、誤りなく書けるように練習しておいてください。

(お話は金蘭千里中高 中村聡太先生)


戻る



当HP掲載記事の無断転載・転用を禁じます。
©2026 Kyoikujihosha All rights reserved.