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≪2026 私立中高合格のポイント≫

三田学園中学校・高等学校

中学の後期入試「追加出願期間」も活用
比較的取り組み易い「前期A」

 
きょういく時報」25.10.28号掲載>




今春より中・高で中間考査を廃止


 三田学園中学校・高等学校では、今春より中間考査を廃止し、単元ごとのテストを実施しています。

 また、世界標準の教育を推進する中で、オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ等へのターム留学や、海外大学への進学推薦制度を拡充、さらにアメリカの高校とのデュアル・ディプロマ・プログラムもすでに導入されています。

 中学校は2コース制をとっています。「Sコース」では発展的学習にも取り組み、「Aコース」では時間をかけて基礎的内容の定着をはかります。

 本校では、週4回の活動日を共通ルールとした上で部活動も推奨しています。

 AIやオンラインによる学習支援システムを備えた自習支援室(別途申込み必要)は、午後8時までオープンし、部活動後も利用できるようにしています。





本校第一志望なら「前期A」を推奨


 2026年度中学入試の募集人数は、前期A・B日程が約220名、後期日程約20名、合計約240名で、従来と変わりありません。

 入試日程もこれまでと同じ流れで、前期Aが1月17日(土)午前8時40分集合、前期Bは1月18日(日)午後4時集合、後期は1月20日(火)午前9時集合となります。

 前期Aの入試科目は、国算理「3科型」または、社会科を加えた「4科型」のいずれかを出願時に選択していただきます。

 ちなみにここ数年は、前期Aの受験生の4人に1人が「4科型」を選択しています。

 合否判定では、3科型の場合、国(120点)+算(120点)+理(80点)を1.25倍した400点換算点を用います。4科型は、「4教科合計点」または「3教科換算点」のいずれか高い方を用います。

 前期Aの入試内容は、他の日程に比べて取り組みやすく定員も多いため、本校を第一志望とお考えなら、まずは前期Aで受験いただくことをおすすめします。

 前期Bと後期は国算の2科目入試です。前期B入試では、初日の難関校に続いて本校を併願される受験生も多く、難易度は若干高めとなっています。

 また、コースの振り分けは得点順に実施しており、前期Bでは「Sコース」合格者の割合も高くなる傾向が見られます。


前期A→後期で再チャレンジも


 後期入試は募集人数が20名と少ないものの、A日程から再チャレンジされる受験生が約8割にのぼるなどリベンジの機会としても活用していただいております。

 出願方法はインターネット方式のみで、受付期間は全て12月20日(土)から1月13日(火)まで。複数日程への同時出願も可能です。後期日程のみ追加出願期間(1月18・19日)を設けています。

 一括出願などで受験されなかった入試日程の受験料については返金制度も設けており、詳細は入試要項などでご確認いただければと思います。


中学入試の出題ポイント


 2025年度中学入試は、全般に平均点がややアップ傾向となりました。近年は、中学入試においても「考えたことを答案に記述する力」が問われるようになっており、意識して取り組んでおきたいところです。

 過去問は、本校のWebサイトからダウンロードできます。それでは、教科別の学習のポイントなど簡単に述べておきましょう。
 



 国語は、漢字・語彙・敬語表現・文構造などの基本的な問題でミスをしないことが、まずは合格への大事なポイントといえます。

 それとともに、問題文をよく読んで「何を聞かれているのか」を理解し「どう答えるのか」を判断できるように、日頃から練習しておくとよいでしょう。
 


 算数の入試は、問題用紙が3枚あり、一枚目は答えだけを記入する計算問題が中心です。ここで、できる限り点を落とさないように。2枚目以降の長文問題、応用問題では、できそうな問題と難しい問題の見極めもポイントです。

 例えば小問(1)(2)(3)のうち(2)や(3)が難しいと感じる場合でも、(1)は容易に式を立てることができたりします。

 また、最終的な答えが間違っていても考え方のプロセスがきちんと書けていれば部分点が与えられることもあります。



 理科は、物理・化学・生物・地学の4分野から出題します。学んだことと日常生活とを結びつけるような意識を持つことで、試験のための勉強に終わらないよう願っています。



 社会は、教科書の範囲から出題します。数年分の過去問を通して、頻出事項や歴史上の人物なども見えてくると思います。

 近年は、説明を求めたり、アイデアを出してもらうような記述問題も出題されています。なお、設問に漢字指定がある場合には、きちんと指示に従うことも肝要です。


高校のB方式(推薦)は入試説明会への参加が必須


 2026年度の高校入試は、A方式(一般)とB方式(推薦)で実施します。

 募集人数はA方式約10名、B方式約30名です。

 12月初旬にはB方式志望者対象の出願資格審査を行いますが、その際に提出いただく書類を入試説明会の際にお渡ししますので、入試説明会には必ずご参加ください。

 入試科目はA・B方式とも国・英・数の3科目、各教科100点満点です。仮にB方式への出願資格審査が得られなかった場合でも、A方式・専願での受験が可能です。

 高校入試の対策では、直近1~2年分の過去問はもとより、3年以上遡って取り組んでおくことをおすすめしています。

 それでは各教科の出題ポイントを簡単にまとめておきましょう。



 英語は英検3級レベルのリスニングテストを含みます。長文問題は語彙数が多く、やや長めのものを出題しますので、しっかり練習しておいてください。過去問を通して出題形式にも慣れておきましょう。

 国語は、古文・現代文ともに記述問題への対応がポイントといえます。分量の多い長文読解問題にも面倒がらずに取り組んでおきたいものです。

 数学は毎年、二次関数の問題が出題されています。途中式や説明など解答のプロセスも採点対象となり、部分点が与えられる可能性もあります。日頃から途中式などもきちんと書き残すよう心がけてほしいと思います。


(お話は三田学園中高 日下部龍先生)


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