教育時報社

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“もりかけ国会”ヤマ場へ

2018.5.12


 森友学園と加計学園の疑惑をめぐる国会論戦が、いよいよはじまった。

 昨年からの財務省官僚らの一連の動きを見ると、国会の場で平気でウソをつくことがまるで正義であるかのように振舞う姿に不快感さえ覚える。

 かつてある元高級官僚は、大学時代に教授から“東大に入学したら自然の摂理以外は何でもできる”と聞かされたという。道理で公文書の変造や偽造などわけないこと、なのだろう。

 「日本の官僚は、つねに内閣の為に仕事をしていると自負している。本来は立法府・国民の為に働くのが官僚の役割なのだが、国会や国民に対して上から目線で仕事をしている。戦後主権在民の憲法になっても、戦前の帝国憲法当時と同じようにそうした上から目線の官治主義で対応している」と、一昨年亡くなった憲法学者・松下圭一氏はその著書で語っていた。

 国会答弁と同様に、憲法解釈をすり替え、本来国民の為であるべき憲法が、時の政権の都合に合わせて変造されないよう、これからの国会の成り行きをすべての有権者の人々は注視する義務があるのではないかと思う。(N)

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